GW後半の5/3〜4、SPS泉店の『ラウンジシェル展示会』に吹上高原キャンプ場にお邪魔して参りました。
この日、仙台市内はGW後半スタートに相応しい?快晴だったのに…、岩出山辺りから怪しい空模様、9:00前に吹上に到着したら強風、そしてパラパラと雨も、誰の日頃の行いか…(笑)
一瞬展示会中止か?の声も出ましたが、諦めて設営開始、お手伝いと言う名の新幕いじりです、自分じゃ手を出せない幕をいじらせてもらうにはこう言う方法でも取らないとね(笑)
『ラウンジシェル』、同じ長さのポールが四本、それに天井に掛けるシールドルーフ用の細いポールが二本、計六本のポールでの設営、設営自体はそれほど難しい箇所やテンションがキツい箇所も無く、スノーピークの他のシェルター幕立てた事ある方ならたいして面倒な感じはありません。
ま、慣れれば30分も掛からないかな〜、幕体自体が大きいのと背がやや高いので今回みたいな強風時はやや気を使いますけどね、風上側をあらかじめペグダウンしとくとか。
で、幕体立ち上げたら、あらかじめ細いポール一本をセットしたシールドルーフを被せて内側からもう一本の細いポールをセットして〜。
誰かがおぼっちゃまくんなんて言ってたちょっと特徴的なくちばし型のベンチレーションを備えたルーフトップが出来上がります。
シェル単体は四本のポールを格子状に交差させるだけの比較的シンプルなポール構造なんで、単体ではあまり風に強くは無い感じでしたね~、ただ8ポイント16本ある張り綱を全てしっかり張ってやったら今回の吹上の暴風でも全然問題無かったっすね、やっぱ悪天候に強いスノーピーク、ちょっと張り綱多いけど。
シールドルーフの裏側、交差させた二本のポールでルーフトップ部を持ち上げる構造ですね。
このルーフトップ部のポール、ベルトでテンションかけられる構造になってるんですが、今回、強風に煽られて一度外れちゃいましたんで強風時の使用の際は要注意かもしれませんね、本体の屋根部分はオールメッシュで閉められず、テッペンはシールドルーフのみで雨等を凌ぐ構造なのでコレが外れるとちょっとキビシイ事になりますからね〜。
で、ラウンジシェル本体に付属の隅っこが立ち上がる八角形の『リビングシート』をセッティング、幕体の隅のリングにフックをそれぞれ掛けてテンションかけると芯が入ったコーナーが立ち上がるって寸法です。
さらにリビングシートの上に別売りの『ラウンジシェル フロアマット』を敷いて〜、コイツは二分割になってて接合部分はマジックテープ止め、材質はテントのインナーマットなんかと似た様な感じですかね、違うのは『ラウンジアイアングリルテーブルセット』をセッティングできる様にあらかじめ真ん中に穴が空いてるトコ、当然先にセットした『リビングシート』も真ん中に穴空いてます。
穴の縁部分はPVCになってて、油汚れなんかを簡単に拭き取れる様に配慮されてましたね。
で、さらに『ラウンジアイアングリルテーブルセット』もセッティング、しかし名称長いな(笑)
フレーム部分は今までもあった『アイアングリルテーブルフレームロング』と同じで、両サイドに付いてる『ラウンジスライドトップ 竹』ってのが今回のミソ、丸い形状はやはり皆でテーブルを囲むには使い勝手良しでしたね〜、今までの四角いスライドトップだと意外と角が邪魔んなって使いづらいシチュエーションあるんですよね〜、コレ、ロングフレーム用だけじゃなくてショートとノーマルフレーム用も出してくんないかな。
ちょっと写真分かりづらいかもしれませんが、『リビングシート』の穴空いてる部分にテンションコードが入ってまして、ギュッと絞るとこんな風にIGTの足に沿って立ち上がりが出来る構造になってました、地面からの湿気防止?とかなんですかね。
で、今回、実は一番いいなと思ったのはこの『ラウンジチャコールストーブ』、◯武者の様に立ち消えする事も無く(笑)、側面左右にそれぞれ五箇所ずつ開けてある吸気口が効いている様で燃焼効率も良し。
特にこのフタがいい感じ、途中で炭の補充等でシェルの外に持ち出す時にも、本体にくっついてるこのフタをパタパタと閉めて持ち出せば炭の爆ぜ等全く気にする事無く持ち出せてかなり便利でした、残念なのはこのフタが本体にくっついたまま取り外し出来ない構造のせいでショートフレームには使えないトコ、ま、フタがくっついたまま、開けた上に竹天板をハメられるんで使ってる時のフタの置き場所に困らないってメリットもありますけど。
開けたフタの裏にはストッパーが出っ張ってて、このチャコールストーブをIGTのど真ん中にしかセッティング出来ない仕組みになってます、コレもまた天井の換気口へ効率良く空気を流す為の工夫なのかな?
なんで、ショートフレームにはインストール不可、ノーマルフレームにもうまくハメられないかも…、気になる方はスノーピークさんに確かめてみて下さい。
※HPで確認しましたらこの『ラウンジチャコールストーブ』、IGT4ユニットタイプ専用ってなってました、なんで、ショート(2ユニットタイプ)はもちろんノーマルフレーム(3ユニットタイプ)も使用不可ですね。
しかし、火床を上下できたり、クルクルギミックがあったりの商品よりも、ごくごく普通でシンプルな構造のコイツの方が優秀な気がするのは単なる気のせいでしょうか?(笑)
そんで、実践編、ラウンジシェルの中で焼き焼きもしてみましたよ。
コレがね、見事なまでに煙が上に抜けていくんですよ、iPhoneのカメラではちょっと上手く押さえられなかったんですがまるで焼肉屋さんの無煙ロースターみたいでした。
この幕体裾部四箇所に設けられたメッシュの下部ベンチレーションからフレッシュな空気が吸われ、暖められた一酸化炭素が上昇し天井ベンチレーションを通って抜ける、その辺の理論はあまり詳しくはありませんが、このシェルターの狙い通り、この辺のトコはバッチリ機能してるみたいですね〜、今回は外も風が強かったせいかもしれませんが、全くの無風時はどうなるのか?その辺もちょっと興味ありますね。
あまり大きな声では言えませんが、他のシェルターの中で焼き焼きしたりすると、メッシュ開けて換気はしてても煙で視界不良に陥ったり、目がシパシパする事ありますが、このラウンジシェルはそんな感じは全く無かったですね、こんな事からもうまい事設計されてるのかな〜と。
ただね、ここんとこ、長所でもあり短所でもありって感じでちょっとビミョ〜なんですが、一言で言うとこのシェルター、寒いんです。
下から上に風が通り抜ける構造はこのシェルの狙い通りで正解っちゃあ正解なんでアレなんですが、今回の吹上の様なシチュエーションだと焼肉をしてる背中を風がス〜ス〜通り抜けるのが分かるんですよ(笑)
下部ベンチレーション、天井ベンチレーションともに閉める事出来ませんし…、このシェルの用途を考えると当然なんですが。
ま、その分、夏はパネル全てがメッシュに出来る構造と併せて、かなり涼しくて快適空間なんではと、そちらの方の期待も大ですが。
円形に近い八角形のボトム形状と垂直気味に立ち上がる壁面でデッドスペースも出来にくく、体感的に高さを感じれるボトムに直接座るお座敷スタイルとで、実際入ってみると想像していた以上に広く感じる点もいい点かなぁ、収容人数も大人六人を想定している様ですが軽く倍はイケる感じです。
『ラウンジシェル』、今回色々いじらせてもらっての感想は、今まで「火気使用禁止」が常識だったシェルター内で、炭火使用での新しいコミュニケーションスタイルをメーカー側が提案すると言う画期的な商品、購入する際に誓約書への署名及び講習の受講が必要、でもその後の転売やオークション等への出品等は?とちょっと??な部分もあるにはありますが、最近、どのメーカーさんもどこかで見た事あるな〜の焼き直し?◯クリ?商品が多い中、今回の『ラウンジシェル』の様な全く新しいコンセプトの商品を世に出したスノーピークさんの決断にまずは拍手かなぁ…と。
ま、でも実際に私に買えるのは『ラウンジクッション』ぐらいですけど〜(爆)